2010年6月6日 八ヶ岳
2010/06/08
ツクモグサに初めて会ったのは四年前の6月初旬のこと、ちょうど最盛期を迎えていましたが
雨天のためほとんどがが閉じた状態でした。
そして2008年美濃戸からの周遊コースを回り、ようやく開花したツクモグサに会えた時の嬉しさは今でも忘れることはできません。
ほかの高山植物が目覚める前に、いち早く花を咲かせるツクモグサは、
高山植物にそれほど興味がない方でも、思わずカメラを向けてしまうほど愛らしい花です。
八ケ岳でツクモグサが開花したとの情報を知り、矢も楯もたまらず会いたくなりました。
できることなら今年は白馬岳のツクモグサを見たいと目論んでいましたが、あまり欲張ることもできず、
日帰りが可能な八ヶ岳に出かけることにしました。
梅雨入りも近くなった6月6日(日)ですが、この日は一日中快晴の予報がでておりツクモグサを観察するには最高です。
というわけで、標高差の少ない桜平から横岳周辺までの山歩きと相成りました。
ツクモグサは、本州では白馬岳と八ヶ岳の高山にのみ自生する希少な植物で、この花に会うためには
少しばかり体力を必要としますが、この日の八ヶ岳もツクモグサ目当ての登山者が多く訪れていました。。
桜平についたのが午前7時ごろ、すでに駐車場も道路も満杯でしたが、どうにか空きスペースを探して駐車することができました。
オーレン小屋から夏沢峠への登山道にはまだ残雪がありますが、それでも峰の松目方面に比べると少なめとのこと。
踏み抜き恐怖症の私たちは下りに予定していた峰の松目〜オーレン小屋コースはやめて、
同じ道をたどることにしました。
夏沢峠から硫黄岳への登りは、体がまだ高山に慣れていないせいか、かなりきつく感じましたが、
北ア、南ア、中央ア、御嶽山まで渡せる絶好の山日和に感激もひとしおです!!!
硫黄岳、横岳を越えて赤岳方面へと続く稜線上に憧れのツクモグサが点々と咲いていました。
☆クリックで拡大画像がご覧いただけます。
硫黄岳を越え、横岳まで行けばツクモグサに会えると勘違いしていた私、実際はさらに南へ
移動したあたりからポツポツと見え始めました。
今年は、どの花も遅れ気味なので、正直いってツクモグサもそれほど期待していませんでしたが、
予想像以上の咲きっぷりに驚きと喜びがこみ上げてきます。
ただし、ほかの高山植物はオヤマノエンドウ、コメバツガザクラ、ミヤマキンバイが少しが咲いている程度で、
稜線を彩る花の季節はまだ少し先のようです。
銀色に輝くうぶ毛がツクモグサの愛らしさを引き立てますね〜本当に可愛いです!
稜線にいち早く顔を出すツクモグサは一輪だけでも存在感があります。
雪の残る阿弥陀岳をバックに…
ツクモグサは西側斜面を好むようで、手の届かない絶壁を飾っていました。遠くに点々と咲く姿はまさに“高嶺の花”そのもの。
この日は私の体調が悪く、この先まで足を運ぶことができませんでした。
群生地を近くで愛でることができる日ノ岳まで行けなかったことは少々心残りですが、
日の光を浴びた美しいツクモグサをを見ることができて満足な一日でした。
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