フイリシハイスミレ【斑入り紫背菫】  

 2010年4月11日  岐阜県


                                                        
 2010/04/15


イワザクラ狙いで登った岐阜県北西部の山ですが、この時季にフイリシハイスミレが咲くことは知っていました。

フイリシハイスミレは昨年の霧訪山で出会って以来、すっかり魅せられてしまった美しいスミレです。

普通のシハイスミレでも充分過ぎるほど綺麗なスミレですから、葉に斑が入っているとなれば、

当然のことながら、美人度が数段アップすることは疑いようがありません!

しかし、

今年の天候は何度も寒の戻りがある不順続きですから、正直あまり期待していませんでした。

登り始めるとすぐに葉を見つけましたが案の定、花はありません。

やはり今年は遅れているようです。

やや諦めムードが漂う中、薄暗い登山道の脇に一輪のスミレを見つけました。

スミレサイシンとは明らかに違う、赤味の効いた紫色のスミレ、まぎれもなくフイリシハイスミレです!!

そこだけ後光が射しているかのような輝きにうっとりです!

ひとつ見つけると、

その後も一輪また一輪と…花を咲かせた株を全部で5株ほど見つけました。



                                        ☆クリックで拡大画像がご覧いただけます。
                                    ↑両端の二枚はcanon kissX(Tamron90mm)で撮影

東京都下で見たシハイスミレより花はやや大きめで、一輪だけでも見ごたえ充分です。

                                  

花芽はふたつ、左にある蕾が開いた姿を想像するだけで嬉しくなります♪〜

                                           斑がないシハイスミレも咲いていました。↑

まるで宝探しをしているかのような山歩き、見つけたら何枚も何枚も撮りまくりです。




スミレサイシン                      ヒナスミレ
登山口付近に群生していました。        淡いピンクが何とも言えず美しいヒナスミレ

このほか、マルバスミレ、ナガバノタチツボスミレ、エイザンスミレ、ミヤマカタバミ、キクザキイチゲ、

ヤマルリソウ、タカトウダイ?、ヤマルリソウ、ボタンネコノネなどに会えました。




〜おまけ〜

【淡墨桜】




下山後、「淡墨桜」を見学に行きました。

淡墨桜は以前、シロアリに根を食い荒らされ花が咲かなくなったことがあるそうですが、たくさんの人の手によって

懸命な治療の末、見事に復活を果たしたという「日本三大桜」のひとつです。

樹齢1500年の老木「淡墨桜」のゴツゴツとした幹を眺めていると、長い年月を生き抜いてきた屋久島の縄文杉、

山梨県北杜市の山代神代桜に共通する尊さを感じました。

一昨年の「滝桜」、昨年の「神代桜」そして今回の「淡墨桜」、三年で「日本三大桜」を見ることができました。


淡墨桜(うすずみざくら)とは、、蕾のときは薄いピンク、満開時は白色、散りぎわには淡い墨色になるという、
樹齢1500年以上のエドヒガンの古木です。
淡墨桜は散り際の花びらの色にちなんで名付けられたそうです。





次のページへ