2011年5月2日 愛知県
2011/05/07
「キバナハナネコノメ」この花にどれほど憧れ続けたことでしょう…
早春の高尾周辺で、一番先に白い花を咲かせるおなじみのハナネコノメは可憐でとても人気がありますが、
その黄色版がキバナハナネコノメです。
萼裂片(花弁に見える)が鮮やかな黄色のこの花は分布域が東海地方に限られ、場所も分かりづらいので、
会いたいと願いながら、その機会に恵まれませんでした。
昨年4月中旬、愛知県のとある場所で土砂降りの雨の中、ひとりで2時間ほど探しまわりましたが結局見つけることは出来ませんでした。
(この時、あまりの風雨のため億劫になった夫は車の中で待機していました。;)
春の訪れが遅かった昨年よりさらに開花が遅れているに違いないと予測し
今年は、昨年より20日遅れでやって来ました。
現地までは、片道300km強の道のりですから、そう簡単行くことはできませんが、
我が家にはお抱え運転手がいるので、現地までは寝ててもOK、楽々でした。
さて、いよいよ沢沿いを歩き、キバナハナネコノメとの初対面に胸がドキドキです。
が…そう簡単にはお目にかかれません。
一時間以上が経過しましたが、あるのはコガネネコノメ、トウノウネコノメ、ツルネコノメなどで
肝心のキバナハナネコノメは見つかりませんでした。
もちろん、初見のトウノウネコノメさんとの対面は嬉しかったのですが、やはりキバナハナネコさんには、格別な想いがあります。
最近、不作続き、今回もダメかなと諦めかけ、、ふと振り向いた沢の対岸に黄色い妖精が微笑んでいました!!
「あった〜!!」と大声で叫ぶ私、「本当にあれか?間違いないのか??」と疑う夫^^;
何度も何度も穴が開くほど写真を見ている私は自信があります。キッパリ!!
しかし、やっと出会えた妖精は、写真を撮るのは厳しい距離です。
こんなことなら沢に入るため長靴を持参するだった!!と後悔しても始まらないので、
今度は真上から沢をのぞき込む格好で撮影してみました。頭から沢にすべり落ちそうですが、もう必死です。
そして、覗きこみスタイルで撮った写真がこれ(左上)です。
☆クリックで拡大画像がご覧いただけます。
ほっと一息ついて周辺を探してみると、思った以上に咲いていました。
不思議なもので、これまでたくさん見かけたコガネネコノメやトウノウネコノメなどはさっぱり見かけず、
あるのはこの一種類だけ、もう嬉しさがこみ上げてきます。
やや盛りは過ぎていましたが、まだ黄色い葯が残っているものもあるので、申し分ありません!
水しぶきを浴びて気持ち良さそうに咲くキバナハナネコさんたち、本当に可愛いです。
群生地は、昨年、諦めて引き返した位置からは目と鼻の先の場所でした。
岩肌を覆うキバナハナネコノメの群生は圧巻で、何枚シャッターを押しても心のこりで、この場を立ち去りがたく
一時間以上もの時間を費やしていました。
「咲いていてくれて有難う」と心からお礼を言い、後ろ髪を引かれながら沢を後にしました。
家に帰って写真の整理をしてみると、ゴミ箱へ直行するものばかり…
あの可愛さを再現できる写真はなく、ガッカリでした!
葯の色には地域差があるようで、オレンジ色のものもあるようですが、この日見たのは黄色いものばかりでした。
今度はオレンジ色の葯を持つキバナハナネコさんにも会ってみたいと、どこまでも欲張りな私です^^;
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