オキナグサ【翁草】
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010年4月21日 熊本県
2010/04/28
ようやく雨が上がり、雨具のお世話にならずにすみそうな九州三日目、
この貴重な曇り空をどのように使うかが大問題!!
当初は、阿蘇五岳のひとつ「根子岳」に登る予定でしたが、すでに明日の最終日は大荒れの予報が出ており、
そうなると花散策ができなくなります。
かねてより楽しみにしていた、阿蘇のオキナグサ、キスミレ、ヒゴスミレなどが見られなくなるのは悲しすぎます。
そこで、最終日に予定していた阿蘇の花散策を繰り上げることにしました。
というより、正直言って、前日登った雨の祖母山で疲労困憊し、泥まみれになった雨具を着たくないというのが
本音なのかもしれません。それはともかくとして、
まず、オキナグサが咲いていそうな場所に出でかけます。
一応、私なりに下調べはしていたのですが地図を片手に行ってみた場所は見当はずれで、
3度目にしてようやく目的の場所に到着しました。
いきなりのイノシシのお出迎えにビビリましたが、再び静かな高原に戻り、散策を始めると…
それは、すぐに見つかりました。
☆クリックで拡大画像がご覧いただけます。
まず、驚いたのは、道路わきの隙間に雑草のように咲くオキナグサです。
ふと、その先に目を移すと無数の花を咲かせた大株がモコモコとあっちにもこっちにも…
無造作に咲く姿は、この花が絶滅危惧種だということを忘れてしまうほどでした。
昨年、オキナグサに会いたくて信州の山に登りましたが、咲いていたのはほんの僅かでした。
阿蘇の大自然が育み見守ってこそ保たれるこの群落、ここで出会えたことに感謝感謝です。
時期的には少し遅めで、すでに“翁”になってしまったものもありましたが気品溢れる
オキナグサはどこから撮っても絵になる存在です。
オキナグサは、咲く環境こそ違っているけれど八ヶ岳のツクモグサと良く似た雰囲気です。
なるほど、両方ともキンポウゲ科オキナグサ属ですから当然といえば当然かも。
こんなにたくさんあるように見えるオキナグサですが、やはり激減しているとのこと。
放牧された牛さんはオキナグサは食べないそうなので、天敵(?)はやはり園芸愛好家の盗掘なのでしょうか?
野生植物は自然の中にあってこそ美しいものです。
いつまでもこの地に咲き続けてほしいものですね!
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